舞台の上で、「ただナニゲナク歩く」ということは、
とても難しいことだと言われています。
裏を返せば、これだけで、すべてを語りつくせる至芸にもなり得る、
ということですね。
この上なく自然で、それでいて人を魅了する歩きができる人。
いないようで、ごくたまにいるのですよ、それが。いや、ホント。
ところで、シンクロナイズド・スイミングや高校野球・甲子園大会の
入場行進を見るにつけ、「何であそこまでガチガチに固まったように
歩かないといけないのだろう」と、もうここ何年も疑問を感じています。
・・・あれらを観ていて、太平洋戦争に出る前に雨の中を行進してみせた
学生たちを連想してしまうのは、私だけかしら・・・。