長崎に、一口香(いっこっこう/いっこうこう)という素朴なお菓子があるのを
ご存知でしょうか?
中が空洞になっている、素朴なお菓子で「からくり饅頭」と呼ぶ人もいます。
今回私のところにやってきたのは、同じ長崎で作られている「胡麻ぱん」。
少し調べると、一口香とは同じルーツ(中国福建省)を持つもののようですが、
その中国ではもう見かけなくなっている、とか。
船乗りさんの携帯食だったという説も。
直径約8.5センチ。
中が空洞になっている、というだけで
妙に引きつけられてしまいました。
この透明パックに入ったまま、「ブーッ」と手のひらで伸して、
それから取り出して食べると、かけらも飛び散らなくて良いのだそうです。
(なんか、意味も無く、ワクワクするー。)
・・・ブンッ! (ちょっと、はりきって、押し過ぎましたー。)
ごまだらけの薄皮の中(正確には、空洞の内側ですね)には、
黒砂糖の層ができていました。
渋いお茶が似合いそうな、不思議なおやつ。
※焼き菓子 胡麻ぱん
原材料:沖縄産黒砂糖、小麦粉、胡麻、イースト、砂糖、食塩
製造者:(有)蘇州林
(長崎県西彼杵郡時津町左底郷79-5 Phone: 095-882-4800)
蛇足ですが、餃子のでっかい形がさらに膨らんだような「包みピッツァ」を
どこかで食べた記憶があります。
これも、真ん中に空洞ができていて、ワクワクする食べ物でした。
今もあちこちにあるのかしら・・・。
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