成田空港で、知り合いのバレエダンサー(N氏・日本人)をお見かけしました。
相変わらずの長身に、無駄な肉や脂肪も無く、
黒髪をなびかせて、一人で静かに玄関に立っておられました。
おそらく、海外から戻ってこられたばかりだったのでしょう。
黒い薄手のロングコート。
黒いパンツと黒いハイネックのセーター。
黒い皮の紐靴。
持ち物は、コンパクトなトランクだけ。これも、黒。
何も模様やアクセサリーが付いていないものでした。
「その気になれば、全身モノトーンでまとめられるぞ!」という日本人ですが
黒づくめで「文句なしにカッコヨイ」という人は、なかなかおられません。
N氏のたたずまいに、じーっと見惚れてしまいました。
(彼の場合は、職業柄、立ち姿そのものも、冴えていたわけですが。)
「お前、黒ばっかり着て、万年葬式みたいやなー」
「黒服って、蜂が寄ってきて、刺されやすいんだってよー」などと
しょっちゅう言われている私とN氏との落差を、思い知らされましたね。
春になったら、黒づくめはますます難しくなりそうです。
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