話題のスポットやファッションビルが次々に建つ
大都会の真ん中で、ひっそりとしっかりと牛鍋の店を
30年以上も切り盛りしてきた方のところに、初めてお邪魔できました。
店の奥に、大きな八重桜の枝を生けておられます。
天井ぎりぎりまで届くような大きさ。
大黒さまと恵比寿さまの木彫りの面が、
奥に掲げられ、これがまた独特の雰囲気を
創りだしていたのでした。
後ろ側の壁が全面鏡張りになっているので、
暗闇に大きな桜の木が広がるように見え、照明効果も抜群。
満開の花の下で、湯気のたつ牛鍋。なんとオツな。
同席された方の発案で、「みんなで俳句を読もう」ということになり、
文字どおり、風流なお花見の宴が始まりました。
締めくくりはね、「このくらいの大きなもので作らないと、おいしくならないの!」と
でっかい土鍋で、たけのこご飯を特別に炊いていただきましたよ!
(たけのこが、とんでもなくたっぷり。)
おこげをお茶漬けにして、ちょいっとアラ塩をひとつまみふって、
最後の最後まで、味わい尽くしました。
ちなみに、この桜は、自治体が公園などで余分な枝をはらって、
それを希望者へ安く分けている、というものだそうです。数年続いているとか。
「葉桜になるまで、長く長く楽しむことができます」と店主。
忘れられない、今年一番のお花見に、ただ感謝。
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