知人のそのまた友人、Uさん。穏やかな紳士。スウェーデン人。
ずっと以前から、何度か顔をあわせたことはありましたが、
ゆっくりお話をする機会は初めて。
「家具やインテリアの仕事に長年携わってきました」(えー、初耳。)
「フィリップ・スタルクなんて、学生の頃、
コンペみたいなのをきっかけに有名になりかけた頃から知ってる」(えー。)
「会社(日本に最近また出店した)イ○○と契約して、
世界中を飛び回っていた時期もあるし、
自分で小さな会社を興していた時期もあったね。
最近、お年寄りになりすぎて、自分の会社を手放す、という人から
その会社を引き継いで動かし始めたけど、楽しいよ」
「有名デザイナーの作品(家具)をたくさん持ってるの?」という
私からの質問に、彼はこう答えました。
「うん、。だけど、有名なデザイナーの家具だから、という理由で欲しいとは思わない。
そのひとつひとつに、一緒に仕事をしたその人との思い出や
その人のこれまで歩んだ道、家具そのものが持つストーリーや歴史が
感じられること、これこそが自分にとって価値あるもの。
有名なモデルの試作第一号なんかも、大切に使ってる。
今でも、古い家具を商っている店をチェックして、掘り出しを見つけたりもしてるよ。
(これまでにいろいろ買って、充分に持っていることもあるけど)
これからは、そういう物語や歴史が感じられないものは、
買わないように、傍に置かないように、と気をつけてるんだよね」
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