『文藝春秋』07年7月号に、前駐デンマーク大使の小川さんが
デンマーク社会の様子を、身近な例を挙げながら紹介されています。
(「デンマークの教え」(P.90-91))
文章の一部をばっさり切り取って恐縮ですが、
「組織や業務形態の簡素さ」「家庭重視」「定時退社」の三位一体、
そして男性の育児参加、男女の家事育児協働こそが、
少子化にあえぐ日本社会がデンマークから見習うべき点である、とのご意見。
このエッセイにはオチがあって、3人の子育てをしてきた小川さんの奥さんが、
最近の夫のこの主張に「今頃気がついても手遅れよ」と手厳しいのだ、と。
日本と外の国々の社会事情を比較する際に、
私はしばしば日本では、女性の方が容易に的確に問題点をえぐり出すことが
あるのではないか、と思っています。
「男女共同参画社会」を考える集会などには、ネクタイを締めたおじさんたちが
大勢おつきあいでやってきて、居眠りばかりしているのを、しばしば見かける私です。
男女共同参画系の集まりを仕切るのは、だいたいネクタイ族のおじさま達。
家事子育て(ご自分の)は奥様任せね、とお見受けする方々ばかりです。
私が今暮らす土地では、男女共同参画都市宣言は早めに行いましたが、
まったく進歩なし。男女共同参画室の室長は歴代、ず〜っとお役所で
お仕事してた女性。民間の働く女性の大変は、まったく分かっていません。
つまり女のおじさんです。これは家庭のあるなし、子供のあるなしには関係なく、ご本人の意識の問題だと私は思います。
投稿情報: nekochido | 2007/06/24 22:04
nekochidoさん!
はー。どこもそんなですねぇ、やはり。
「男女共同参画」「エコ」「ロハス」と、次から次に言葉だけが生まれては、
ファッションや一部の人たちの仕事(や商売)の道具になっていますよね。やれやれ。
投稿情報: calvina | 2007/06/25 10:46