どんなに高額のチケット代を払って
プロの踊りを観ても、満足できないことが。
それは、簡単に言えば
‘曲芸’を見せつけられているだけだから。
小さな人たちの、「見せる技術」が追いつかないシンプルな動きの中に
「私はね、こんな風に(身体で)歌いたいの。今はこんだけしかできないけどね」
「こういうものが、私はきれいだな、素敵だな、と思うの」
という意志が放たれるのを、はっきり読み取ることができる時、
涙が出るほどジーンとしてしまいます。 稀なことですが。
(写真は今夏都内で開催されたバレエのワークショップから、スナップ写真。)
この国では、明確な「自分から伝えたい何か」を持てないままに
ずーっと学校へ通い、社会人となり、人生をやり過ごしていく、
そんな生き方も、どうやらできてしまうようです。
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