濃いグレイのローン地に細かい白の水玉模様。
七分袖のゆったりしたワンピースをお召しになった、80歳くらいの女性。
杖をついて、ゆっくりゆっくりピサロの絵のコーナーを鑑賞中です。
・・・と、急に呼び止められました。
「ちょっとすみません・・・会場が暗くて、文字盤が読めないの。
これはどなたの、なんという作品? お隣りのは??」と。
作品保護のため、という理由から、本当に私でも見えづらい文字盤。
同じ大きさの文字でも、太字にするだけで、もっと見えやすくなるのに。(怒)
(こちらの話題については、また改めて書かせてもらいますね。)
この年配の女性の持っておられた杖には、
可愛らしい赤い柄の入ったシルクのハンカチ(あるいはミニ・スカーフ)が
結んでありました。
胸元には、虹色に光るシンプルなガラス玉のネックレスが。
美術館や絵画展の会場には、おしゃれな格好、おもしろい格好、
そして不思議な格好の人たちが、たくさん集まってきています。
作品の鑑賞だけでは、もったいないですよ!
人間観察も、忘れずに。
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