「毎年ねぇ、この時期になると、
普段はタクシーを使わないような人たちを乗っけるんですよ。
福袋や、デパートとブランドもののショップのでっかい紙袋を抱えて
歩けなくなったお姉さんがた。
この街を歩き慣れてなくてね、道がわかんないだよ。
下調べしておく、という発想もない。それで、とりあえずタクシーを拾うのよ。
でね、「○○という店にお願いしますーぅ」って乗ってくる。
カタカナが多いし、若者の服のブランド名だけ言われても
私らは全然わかんないし、もう大変。
無線で会社から調べてもらったり、自分でも車を止めて
その辺りの店に駆け込んで尋ねたり、ホントにもう大変。
でね、やっと目的の場所(店)がわかったと思ったら、
タクシーに乗った場所から1ブロックも行かずに、
目の前の角をただ曲がっただけだった、なぁんてこともあるんだよ。
ま、大切なお客さまなんですよ。 お客さまは、神さま。ふぅ」
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