久しぶりに、バレエ関連で新しい映画が公開されました。
(東京での封切りは、07年12月。現在も上映中。)
映画『バレエ・リュス ~踊る歓び、生きる歓び~』(2005年、アメリカ)
バレエ・リュスというのは、「ロシア・バレエ団」という意味です。
興行師、ディアギレフが結成、20世紀初頭にパリでブレイクし、
世界各地でも公演活動を展開しました。
その踊りが伝説化されているニジンスキーも、ここから出ました。
また、ピカソ、バクスト、ココ・シャネル、ラヴェル、ストラビンスキー、
コクトー、マティスをはじめ、多くの素晴らしい芸術家たちが
衣装・美術・音楽・台本に才能を惜しみなく注いでいます。
ディアギレフの死後に、その種はアメリカで再び芽を出し、開花。
この作品は、リュスで実際に活躍した人たちの証言を基にした
非常に良質のドキュメンタリー映画です。
80歳、90歳になっても、スタジオや劇場に立ち
後進たちの指導にあたっている彼らの姿とその言動は
芸術を離れて単純に「エイジング」を考える上でも
興味深いものだと思いました。
・・・それにしても、年老いたバレリーナたちって、
まるで舞台化粧をしているみたいな「濃いめ」が普通なんですねぇ。
妙な作り話をダンスやバレエの映画に仕立てると、
コケルことが多いのですが、今回はその心配はありません。
※ここ↓↓↓から、バレエ史の解説や最新の上映スケジュールも。
http://www.balletsrusses.net/intro/index.html
芸術や音楽を愛する心って、年齢や現実を超えさせるすごいパワーを発揮しますよね。
先日もある音楽が大好きなお年寄りたち(本人たちは、決してそうは思ってないでしょうが)に会いました。
自分たちで、音楽ライブを行うというのです。
出演していただくプロ・アマのアーティストのキャスティングから、会場となる山奥のロッジ風のお店の確保、機材の手配、料理の手配、人集めなどなど、とにかく全てを70歳を超えた方たちで準備されているんです。
僕も是非聴きにきてくれと誘われたのですが、あいにく仕事と重なってたため行けなかったのですが、そのことを語っている時の顔は、失礼な言い方かもしれませんが、僕よりずっと年下に見えました。
演っている時の顔、それを聴いている時のみなさんのお顔を見たかったんですが、本当に残念です。
投稿情報: あっちゃん | 2008/03/27 11:45
あっちゃんさん!
それは残念なものを見逃しましたね。次回ぜひ。
私も聴きたい!というか、現場の雰囲気とかを拝見したいです。
この映画も「『ブエナ・ビスタ~』のバレエ版だ」と言われたりしているようですよ。
投稿情報: calvina | 2008/03/27 17:51