アジアのコンテンポラリー・ダンスに関するレクチャーを聴きに行きました。
ダンスに関するこの手のレクチャーや公演後のアフター・トークは、
実は、論じられることに共感できないことが多いし
もともとそういうことにあまり興味が湧かないのですが、
たまには「お勉強」あるいは「充電」が必要だと思いなおし、受講しました。
見知らぬアジア諸国の振付家の作品をいくつか映像で観ましたが、
どれにも底知れぬパワーがありました。
身体の鍛錬も、それぞれ方法は異なっても、堅固なものが感じられました。
講師の談話の中に、おもしろいコメントがありましたよ。
「もともと、人間の身体というのは、(震えるなど)じーっと止まっているほうが
不思議というか、難しいようにできている。つまり、身体は動いているものだ。
調和を無視すれば、もっともっと限界を越えて動かすこともできる、と言われている。
もともと動くほうが自然なものが、なんとか止まっている状態から、
いろいろな動きによってエネルギーを放つ状態へ持っていく、
これが踊る、ということの意味の一つかもしれない」
講師ご本人が発見したことではなく、何かで聞くか読むかされたようですが、
こんな「考えるヒント」のようなものを一つでも拾えたら、レクチャー受講は成功です。
例えば、身体のみならず、人間の感情そのものにも、この考え方は
当てはまるかもしれません。
「何故、人の魂、人の感情は、踊ることがあるのか」などと。
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