今、ぱらぱらと読んでいます。
本より先に映画を観たので、
記述が複雑でついて行けなくても、
おおよそは理解ができています。
(ある意味、「ズル」ですね・・・)
たった一行の言葉の選び方が絶妙で、考え込んで
行きつ戻りつ。 なかなか前に進みません。
話の筋を楽しむ、というよりも、作家・マキューアンの頭の中で、
細かいパズルが整然と完成しているさまを目の当たりにしている感じ、
(彼の場合の)創作という作業の一部をつらつらと辿る感じだけで
なにやらわからないなりに得るものがあるような、奇妙な感覚があります。
「ひらめき」や「瞬発力」というものが、書く作業に必要だとしても、
細かいかけらを緻密に構築する能力も欠かせないのだ、ということ、
そして、そのそれぞれの分量と全体のバランスを最良のポイントに設定する才能も
もちろん要求されるものである、ということを、
この人の仕事は示しているように思います。
・・・それにしても、不思議な名前の音だ・・・「McEwan」って・・・。
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