連休は、毎年人ごみをできるだけ避けて過ごすことにしていますが、
そのうち一日だけは、例外が。
お弁当とおやつを持って電車に乗って、有田陶器市へ出かけることにしています。
で、今年も。
JRの2つの駅(有田駅と上有田駅)を結ぶ道(約4km)沿いに、約650店が
ぎっしり並びます。
遠方に住んでおられる方にも、「器好きなら一度はぜひ!」とお薦めしたいくらい。
個展や企画展とは、また一味違った器の楽しみ方ができるからです。
知人が作品を出している店と、少しずつ買い足しているものが出る店を覗くと
あとは特に目的もなくぶらぶらとするのが、なによりの楽しみ。
時間があっという間に経ってしまいます。
定点観測のように毎年覗いていると、その年の作品の傾向や新商品の話題、
あるいは、景気が今、商品開発や販売にどのような影響を与えているのか、
ということまで見えてくることもあります。
例えば、「手の込んだものを堂々とした値段で出している。えっへん」
というような商品が大変少なくなりました。 売れないからでしょう。
伸び盛りの職人さんたちが、腕をふるう場所が少ない今日この頃です。
私は古いものを観たり使ったりするのも大好きですが、
一番新しいものをチェックし、古いものとの比較によって、
さらに興味深さが増すこともあります。
若い作り手がどんどん出てくるかな、という期待も高まります。
でも、出てきたかな、と思うと、次の年にはもう消えてしまう人もいます。
毎日のご飯をよそう器、それを食べるための箸を、
吟味して選び、自分だけが使うためのものさえ(複数)持っている、
ということの、なんと豊かなことだろう、と、しみじみ思います。
連れ帰ったものの一部。
さっそく大鍋でぐつぐつ煮沸して、
いつでも使えるようにしました。
プレゼント用の品物も、必ずね。
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