「クリント・イーストウッドって、
おかしみのある演技も上手なんだな」と
今さらながらに思った次第。
派手に動くわけでもないのに、
おかしみや悲しみやその他いろいろな感情が
画面の中に滲むように、しかもしっかりと
焼きついているのが、とても印象的でした。
‘間(ま)’にも、人それぞれ好みがあるとすれば、
たまたまそのツボが、イーストウッドの狙ったものと
私のとで、うまく合っているのかもしれません。
ストーリーよりも何よりも、私にとっては
イーストウッドをじーっと観察するために
用意してもらった映画だ、と言えると思います。
ほとんど、この一点、ワン・テーマに集中。
観察は、スクリーンの中で動く彼だけにとどまりませんよ。
この映画を作っている彼の姿勢や好みや間も一緒に観察するのです。
プライベートでは、どんなお父さんなのかな。
息子さんが、音楽でこの映画に参加しているようですが。