「怖がりだけど、ひと夏に一話くらいは怪談を・・・」
と思っても、ホラーや怪奇小説は超苦手なので
歌舞伎なら大丈夫だろうな、ということになり、
これを観ました。
恋焦がれて命を縮めてしまう娘やら、
幽霊と取引して、したたかに生きようとする夫婦やら、
もう、「怖いのは、幽霊よりも、人間の業のほうです」というエピソードが満載。
それらが繋がり、じわじわと絡み合う、という、とんでもなく巧い台本です。
幕切れだけが・・・ちぃとアッケナイですかね。
「綺麗に踊らない。ただただ普通の女を演じる」玉三郎さんからも
目が離せません。 ははは。思い出しても笑ってしまいます・・・
普通だけれど、可愛くて、憎めない普通の女・・・。
(やっぱり、普通じゃないかな。巧すぎて。)
オペラや歌舞伎を映画館で鑑賞できるようになってきたのは
私にとってはとてもありがたいことです。
「映像は本物とはまた別物だ」と理解してはいても、
やはり上質の楽しみを与えてくれますし、
また、勉強の支えになる強力なツールです。
まだ使いこなすところまではいっていませんが。
※ 「シネマ歌舞伎」公式サイト(含・全国上映予定)はこちら↓↓↓から
http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/
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