部屋に置いて使うために、このところずっと探している家具があります。
随分前、アルバイト繋がりで、タダでいただいた(!)フランス製の古い家具に
うまく呼応するような、それでいてデコラティブでないもの。(←この点、重要。)
これが、そのタダでいただいた
私の宝物(の端っこ)。
ほとんど磨かずにそのまま使用。
特定の国、特定のデザイナーやスタイルには、まったく固執していません。
ただ、自分の中で「ふーん。おおよそ呼応しているな」という感じが持てるかどうか。
急いでいないし、そればっかりに集中して探し回れるわけでもないし、
値段にも制約があるし、なかなか前に進みません。
街の中心から随分離れた古道具屋さんに出かけてみました。
そのうち良い出会いがあれば良い、
そして、「納得したら、やっとこさ購入する」というスタンスで
良いと思っています。
急いだら失敗しそうだし、探す過程も楽しいから。
「あー、これはね、メーカーや制作年が全然わからないんですよ。
日本製で、あんまり古いものではないですね。
しっかりはしていますけれどねぇ。こういうのは売れないの。
あっちは、英国製で、だいたいの制作年もわかりますよ。
こういうのが人気ありますねぇ」
ふーん。他のお客はそういうことを気にするのか。
「こっち」の日本製のほうが、ずっと状態が良いのです。
「あっち」の英国製は、「こっち」のとほぼ同サイズ。
ぼろぼろに傷んでいるのに、「こっち」のより2万円以上も
高い値がついています。
(私のように)使いたおすためにではなく、‘飾りもの’として購入して、
来訪者にアピールしたりするには、エピソードが大切なのでしょうか。
きっと、みんなは付随するエピソードや物語にお金を払うのですね。
それから、スタイルや色調の流行、ってのもありますね。
今は、軽いさっぱりとしたテイストもののほうが
多くの人に支持されているかもしれません。
これまた、あんまり流行ると、天邪鬼のワタクシは
欲しいと思わなくなってしまいます。
とにもかくにも、古道具は楽しい。
「これは何に使っていたんだろう」「自分だったらどう使う?」
「寸法は?」「この傷は、どんな風にしてついたのかな」と
片っ端から眺めていじって考えていたら、一日なんてアッという間ですもん・・・
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