フランスの小さな村で、小学校の給食を
根本から見直し、ビオ(自然食)に切り替えた取り組み。
これを丁寧に追ったものが映画になりました。
今夏の日本公開から相当に遅れをとりましたが、
でも観ないよりはマシ。 いいえ、観て良かった!
あちこちで取り上げられていますから、
どこかで題名や宣伝、批評をご覧になった方もおられるでしょう。
ヨーロッパのあちこちで、BIO(ビオ)という言葉をよく使います。
「オーガニック」とはあまり言わないようですね。
ともあれ、日本でも、たくさんの人たちが、自分の食を
どう管理してゆくのかを、考え始めていますよね。
ただ、しっかり考える人たちと、まったく食に興味の無い人たち、
さらには、食のことを考えるゆとりの無い人たちのグループに
大きく分かれてきているようにも感じます。
給食のように、子供たちの層に平たく良いものを食べさせ、
自然に教育することもできる、そしてそこから家族、地域へ、という戦略は、
このフランスの村の場合、大成功だったと思います。
そこからの波及効果も大きかったのですね。
「フランスは、農業が盛んで、自給率も高い」ということだけを
単純に信じていましたが、一つの果物に22種類も農薬を使うことが
実際にある国だったなんて!そしてなかなか改善されないなんて!
これは相当にショック。
農薬を調合するたびに、農家のおじさんが鼻血を出しているなんていうことが
どうしていつまでもまかり通っているのでしょうか。
映画に紹介されている村は、楽園のように美しく緑豊かです。
汚染という現実が簡単には信じられませんでした。
あちらの事情や習慣、文化の違いもあるでしょうが、
この映画からのヒントは、私たちもたくさん得られそうです。
あのねぇ、中央(東京)のほうでは、もうこの映画の話題自体が
一段落してしまっているのかもしれませんが、
地方はやっとこれから、というところもあるようですし、
自主上映したい、という人たちもおられるようなので、
ご存知無かった人は、まずぜひHPだけでもチェックしてみてください。
※ 『未来の食卓』 公式サイトはこちら↓↓↓から
http://www.uplink.co.jp/shokutaku/
(かんぐり過ぎかもしれませんが、日本語タイトルの文字、
「未来」が「裏返し」に見えないこともないんですよ。
狙ったのであれば、意味深です・・・)
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