堀井和子さんの本の中に出てくる手彫りの古い盆。
「似たようなものが欲しいなあ」とずっと憧れていました。
簡単に説明すると、「四角くて、一人分の食事を
定食みたいに並べてもおいしそうに見える古いもの」。
そんなものが欲しくて欲しくて。
「一人分のお茶とおやつ(お菓子)用」や
「一人分のお酒とおつまみ用」なら
まだ見つけるのは、そう難しくないんですよ。
でも、もう一回り大きいものは少ないと思います。
新品で探す、あるいはオーダーする、そして使い込んでゆく、
という手もあるのでしょうが、急ぐものでもないので、
古道具屋や骨董市を覗く度に気をつけている程度でした。
今年に入って市で見つけたもの。
かなり理想に近いものです。
白磁の器の下敷きになっていました。
「とろんとした艶がありますね。 何の木ですか?」と店主に問うと、
「これは松の木。 油脂が多い木なんですよ」という返事。
埃を洗い落とすと、地の赤茶色や年輪がはっきりと見えてきました。
本当はね、揃いで二枚欲しかったのですが・・・
柳の下にはドジョウは一匹だけ、と決まっていますもんねっ。
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