奥さまのユリさんが、最後の様子や残された言葉を拾ったものも
併せて紹介されています。
昨年10月、肺がんと診断された時には、もう病状はかなり進んでいて、
相当に苦しくつらい闘病だったようですが、メモ書きを読むだけでも
「最後まで言葉を残す」という、プロの強い意志が感じられます。
以下に抜書きさせていただいたのは、この闘病中に
井上さんがユリさんに語りかけた言葉の一部です。
「『たとえ人生が残り一日でも、どんなに苦しくても、
人間は生きなきゃいけない』と書いてきた。
そう書いた以上は、自分のことばに責任を取るために
頑張らなきゃいけない」
「戦争や災害だと、たくさんの人が同じ死に方をしなきゃならないんだ。
ひとりひとり違う死に方ができるというのは幸せなんだよ」
ちょうど一年前の今日、私も家族を一人見送りました。
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