日本の傘は、バラエティーに富んでいて、
世界に誇れると思うんですよ。
用途もサイズもデザインも、
選り取り見取りですもんね。
よく観ると、夏用の傘も、いくつかのカテゴリーに分けられて製造・販売されている、
ということがわかります。
デリケートなレース主体のものなどで、
第一目的はお洒落と清涼感を与えることで、
日よけ効果はまあ‘そこそこ’かもしれなくて、雨には耐えられないもの。
スワトウ刺繍のものなどは、まさに永遠の憧れです。
日傘の役割がメインで、一応防水加工もしてあるので
にわか雨くらいには耐えられる、というもの。
今の季節なら、これを使っている人が多いようです。
雨傘の役割がメインで、一応UV加工もしてあるので
日傘としてもまあ使える、というもの。
私は、このカテゴリーに属するものの中から
折りたたみではない普通の構造で、やや華奢なもの、
薄い色のものを、ここ3年ほど夏に愛用しています。
雨が降っていたら、そのまますんなり手にとって出かけ、
途中で日が差してきても、そのまま使えますし、その逆もOK。
どこかで傘立てやホルダーに預けることになっても
「小さすぎて合わずに困る」ということがありません。
「晴雨兼用傘というのは、九州でテスト使用・販売してから
全国区へ打って出た」と聞いたことがありますが・・・。
夏の日差しの厳しいことを考えても、これは本当かもしれません。
東京のど真ん中なんかでは、人ごみの中で
傘が周囲の人に当たってしまいそうで
(特に日傘は)さしにくいことも、たびたびありますから
「そこそこの規模の町で、まずテストする」ということだったのかも。
余談ですが、「強い風に耐える構造である」というのが売り物の商品を、
最近見かけました。
気候変動に合わせて、傘に求められる機能も変わっていくでしょうね。
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