雑誌『住む。』(泰文館・季刊)に
連載されたものをまとめて
2010年5月に刊行された本です。
写真も日常の切り取り方がさすがに巧いですね。
この本の中で、三谷さんの絵がたくさん紹介されていて、
初めて向き合う機会を得ました。
「へー、こういうこともやる人なんだな」と、ある意味納得。
特に、テンペラ画は、小さい画面にくっついて
じーっとあれこれ考えながら
しがみつくように鑑賞することが楽しいですね。
心に残った一節を抜書きさせてもらいます。
「僕には、描く対象に意味性がないほど、絵が純粋になるように思える。
(途中略)
「必要なこと」「意味あること」には、どうしてもつきまとうある種の重さがある。
それが重荷に感じられる時、打ち払って、カラッと「無用なもの」
「無意味なもの」に立ち戻ることができたら、と思うことがある。
そうできたら気分がいいだろう、と。」
※ 『僕の生活散歩』 三谷龍二・著、写真、絵
新潮社 2010年5月初版 1,900円+税
ISBN978-4-10-300192-8
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