毛沢東お抱えのダンサーになるはずだった男の子、リー・ツンシン君。
山東省の小さな村から才能を見出され、北京の舞踊学校で70年代に
教育を受け、やがて3ヶ月の約束でアメリカのバレエ団へ研修に。
ところが・・・。
イギリス映画 『リトル・ダンサー』(原題: Billy Elliot /
2000年公開 イギリス)の中国版とも言えますかね。
原題: Mao's Last Dancer (2009年 オーストラリア)
(実在のモデルが存在し、回想録 『毛沢東のバレエダンサー』も出ています。
この本は、今夏『小さな村の小さなダンサー』と改題され、
徳間文庫に入りました。 ご本人はオーストラリアに在住。)
しばしば「100年に1人の才能」なんていう形容がなされますが
それは天賦の才の有無、という単純な問題だけではなく、
生まれた環境や周辺の理解や偶然の出来事や
さまざまな運のめぐり合わせによって、才能の芽が
生きながらえることができるのかどうか、
伸びるべきところまで達することができるのかどうか、という問題でもあり、
そこが成功例が非常に稀である、ということの理由なのだろうと思います。
数奇な運命も含めて「天賦の才」と認識すべきなのかもしれません。
それにしても、ぴったりはまって「納得の」この主役を演じられる人を
よく見つけ出すことができましたよね。
容姿、骨格、筋肉、中国語、英語、芝居、バレエ、その他もろもろ・・・。
(あぁ、気が遠くなりそうだ・・・)
この映画は、この人無しにはありえなかっただろうな、と思わされました。
英国バーミンガムロイヤルバレエ団で踊っているそうです。
未だ観ていない人、ぜひどうぞ。 涙もポロリンとこぼれます。
※ 『小さな村の小さなダンサー』 公式サイトはこちら↓↓↓から
各地の上映スケジュールもこちらから
http://chiisanadancer.com/
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