先日、作品展を観てきました。
(会期終了が近くなり、慌てて・・・)
「自分の絵はもっと進化する。もっとうまくなれると確信している。
だから、もっと長生きしたい。神さま、長生きさせてください」と
何度も書き残しています。
有名な作品を別にしても、
信仰の対象になるような絵、漫画、おもちゃ絵、
俯瞰図(地図のようなもので、空から見ているように起伏や
その土地の名所が描きこまれたもの)などなど、
アイディアも新テクニックも湧くわ、湧くわ。
「どうにも止まらん」という感じ。 オー、グレイト。
器や団扇などの生活用具にもプリントされていた、ということは、
当時から「グッズの販売も行われるほど大衆から愛されていた」
ということなのでしょう。
初めて観た図案帖が美しくてモダンで、‘ため息もの’でした。
画家で文筆家でパフォーマーで漫画家でデザイナーで・・・。
いくつ肩書きを考えても足りません。
会場に「海外では、「世界で最も有名な絵画は?」という質問に
この北斎の富士の絵を上げる人が多い。
同じ質問を日本人に向けると、モナリザと答える人が多いが」
というような説明が貼り付けてあり、なるほどー、と思ったのでした。
切手の収入で稼いでいる国々が、彼の作品をたくさん取り上げている、
という事実も、今回初めて知りました。
そして、今回の版画展では、もう一つ・・・
「描いた人も凄いが、版画の場合は版木を準備する人や刷り師など
工房でその絵を版画に仕上げた人たちの技量の高さも負けてないぞ」
ということに、(遅きに失したのですが)注目して鑑賞したのでした。
これ無しには、日本の版画や浮世絵は、世界に躍り出て
認められることはあり得なかったのですから。
髪の毛1本、目尻や口の端の微妙なラインを
悩ましいほどセクシーに彫り出せる⇒刷り出せる、
という技術に対しては、脱帽だけじゃ全然足りません。
永谷園のお茶漬けのオマケ、『富嶽三十六景』のカード集、
家のどこかにしまいこんでいなかったかな・・・。
コメント