1作目に出会い、読み終えた時の衝撃は忘れられません。
(今でも、これが一番好きかも。
このシリーズ、私は映画より本。それも一作目が好き。
「新しい世界への扉を開く作品がここに在る」という
衝撃が、やはり一番強いからです。
挿絵がほとんど無かったのも大正解でしたよね。)
瞬く間にブームは世界中に広がり、
10年間常にたくさんの話題をふりまいてきました。
いよいよ明日から、最終作の映画が公開されます。
試写にも熱心なファン(なのかな)が、そりゃもう大勢。
集客数のピークは去った、という分析は当たるかな。
そういえば、ヨーロッパの街角で、一般公開初日に
魔法使いのコスプレで歩いている大人たちを
幾人も見かけたこともありましたっけ。
街にすんなり似合うんですよ、これが。 ご想像あれ。
小さい時に出会えた場合の反応は、おそらく異なるのでしょうが、
私の場合は、もう社会に出てからの出会いになりました。
この種の作品は、誰かと感動を真の意味でシェアすることは
できないのかもしれません。
個々の心の奥に沈みこみ、ゆっくりとはびこるような、
ひっそり静かなものにしておきたい気持ちもあります。
映画のシリーズに関しては、映像化、という点では力のこもったものに
なっていると敬意を表しますが、一般人の耳にも強烈に残るような
決定的な音楽をほとんど生むことができなかった、ということを残念に思います。
人によって異なるかと思いますが、少なくとも私の場合、テーマ音楽とともに
記憶に長く強く残る作品がほとんどだからです。
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