すがわ・のぶやさん(1961 - )。
日本のクラシック音楽界ではサクソフォンの第一人者として知られ、
サクソフォンで主役をはれる作品を内外の作曲家に委嘱し、
世界初演~披露する、という活動も続けておられます。
先日、アマチュアオーケストラの演奏会に客演されている須川さんを
久しぶりに拝見、そしてその演奏を堪能させていただきました。
頬が風船みたいに丸く膨らんで、演奏中は人相が変わります・・・。
須川さんがイギリスの作曲家、グレグソン
(Edward Gregson, 1945- )に
委嘱したという「サクソフォン協奏曲」
(2006年世界初演)は、今回初めて鑑賞しました。
アルトとソプラノのサックスを途中で持ち替えるんです!
甘く滑らかに流れる力強い音、
そして時にはなまめかしいほどに艶のある音。
「人体から出る息が雄弁に語る現場」に居合わせる幸せ。
演奏先の最後に、オケに加わって演奏されたボレロ(ラベル作曲)のソロも、
そりゃ素晴らしいものでした・・・。(うっとり)
同じ楽器で似たような経歴を持つ人がほとんどいないようなので、
これからどのような道を歩まれるのか、気になり続けると思います。
(次第に教育者としての比重ばかりが多くなってゆく、というのは嫌だなぁ、
でも、演奏には相当な体力も必要なのかな、と、門外漢は勝手なことを考えます。)
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