続けざまに、仕事を完全にリタイアした、という方がお二人身近に。
お一人は、83歳の内科・小児科医。
地域で愛される腕利きの家庭医でしたが、
跡継ぎがおられず、ご自身の健康に不安があることから
完全に廃業することを決心されました。
先日、同じバスに乗り合わせたら、誰だかわからないほど
一気に年をとられた様子に胸が痛みました。
もうお一人は、もう少しお若いのですが、長年
私立の教育機関で教師としてバリバリ活躍されていました。
これまた、あっという間にエネルギッシュな印象が消えて
顔色まで変わって見えるほどです。
しばらくは休養を、ということなのでしょうが、
お二人とも、うちこめる趣味をお持ちではないようで・・・。
仕事のハリというものが、いかに強くその人を支えたり
膨らませたりしているか、ということを思い知らされると同時に
今は、ハリを感じるような仕事を得られない人も増えている、
という現実に、どう向かい合えば良いのだろう、と戸惑いも感じます。
職種や個々の性格、健康状態、考え方、置かれている状況も様々。
年をとっていくのは、本当に難しいことですね。
よく、「自分よりも年上の、目標になるような人、憧れの人を持つと良い」
と言われますが、これがなかなか難しいよなあ、と思わずにはいられません。