舞踊家・振付家。 4月30日に訃報が流れました。
直接の面識はありませんでしたが、先生の作品の一部に触れ、
ご関係の深い方々には親切にしていただいたことが何度も。
昔、先生がひどい交通事故に遭われた経緯もお聞きしたことを思い出しました。
西洋の芸術を志した先輩たちの才能は、遠い最先端の地の情報を
現在のように細かく素早く入手できなかったデメリットと(わずかな)
メリットによって、独特の成長を遂げてきたように思います。
石田先生の作品の中にも、その一部を読み取れる気がします。
海外コンクールで受賞したり、海外の教育文化関連機関などから
その価値を高く評価されたりすると、とたんに日本国内での評価が高まり
勲章をもらったりする若いダンサーが出たりしますが、その後ろに、過去に、
多くの素晴らしい才能が存在する(あるいは、した)ことを忘れず、
同じ国に生きる者として、真に価値の高い芸術作品を、周囲の評価に
振り回されずに見い出す努力を、真摯に続けているだろうか、という
自問自答を繰り返しています。
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