仕事関連で悲しいお別れをしなくてはならない日でした。
11月22日を、これからの人生の中で何度も思い出すかもしれません。
「お葬式の後は、濃いブラック珈琲を飲むことにしている」と
知人が言っていたのを思い出し、久しぶりにちょっとお高い喫茶店へ。
サイフォンでていねいに淹れるのを観るのも、私にとっては
癒しの一部です。
マスターが私に選んでくれたカップは、日本のメーカー・Nのボーンチャイナ。
一客だけ戸棚の奥に鎮座していたものでした。
どうやらおろしたてのようで、白い肌には傷一つ無し。
ソーサーのほうは、深い緑が塗り重ねられた太目の縁模様に、
細かい金筋のアクセント。
カップの胴体には、ふっくらと可愛らしいピンク色のミニ薔薇と
蕾と葉が、これまたていねいにたくさん描いてありました。
いつもよりも甘めの香りがたつブレンドを選び、音を殺しながら
自分の心の奥に意識を集中して、ゆっくりいただきました。
お酒を使うのとは違う日常の区切り方も、たまには悪くありません。
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