アメリカの疾病予防管理センター(CDC)が、日本への渡航に関する注意勧告の
レベルを引き上げました。 特に、免疫の無い妊婦の渡航は「避けるべき」だと。
http://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/alert/rubella-japan
日本の報道は、「アウトブレイク」という単語さえ使いたがらないように思います。
「それは、ダスティン・ホフマン主演映画のような強い変異ウィルスだけに
使う言葉」と線引きしているかのように。
どう考えても、(多くの場合)急に命が脅かされる疾病ではない風疹の場合、
個々に注意を促すだけではこの状態を鎮めるのには無理がありますよね。
これだけ多くの人が密集して生活している社会では、家族だけで
家族は守れません。
でも、国が免疫の無い人全員に予防接種をほどこす費用は出せない
(出さない)・・・。
あまり刺激的な扱いをしないまま、自然に沈静化するのを待っている、
ということでしょうか。
「みんなのために、特に、これから生まれる世代のために、
自腹を切ってでも予防接種を受ける」という人の善意だけに頼る、
という状況にも、いろいろと考えさせられます。
かくいう私、幼児期に‘素通り’してしまい、高校生になってから罹患。
症状がとてもひどかったので、今回問題になっている胎児への影響
ということを考えると、医療に特別な知識はありませんが、本当に
心が痛みます。