サイトウ・キネン・オーケストラの生中継コンサート。
全国6ヶ所で昨晩同時開催されました。無料で。
周囲のクラシック・ファンたちの中には、「こんな企画があるなんて全然知らなかった。
(早くからわかっていたら)行き(聴き)たかったのに」という人が幾人もいました。
広報がうまく機能していなかったのでしょうか。空席は残念でした。
来年も開催するなら、その進め方に改善をお願いしたいです。
松本の会場で生で聴くことができれば、それがベスト、
文字どおり「至福」なのでしょうが、あいにく未だチャンスに恵まれません。
ただ、映像では、会場の席からはけっして観ることができない
指揮者(大野和士さん)をはじめとする演奏者たちの細かい表情から
動作までがアップで映りますから、あれこれ観察することができたのは、
とても良かったと思います。
特に、長い年月を音楽に捧げて生活してきたベテラン演奏家たちの様子は
目玉の動き、皺の刻まれた顔、筋張った指先、個性的な髪形や服装など、
もうなにもかもが、ただただ興味深いのでした。
ところで、先頃引退宣言をしたジャズ・ピアニストのOさんが、フェスの終盤に
小澤さんと出演、というのには、興味をそそられると同時に、違和感も有り。
このフェスの核である`故・齋藤秀雄色’をどう扱うのかが、これから先の
大きな課題なのかもしれません。