11月末から全国各地の映画館で公開される
「シネマ歌舞伎」のプログラムは、亡くなって
もうすぐ一年になる十八世中村勘三郎さんの鏡獅子。
代々大切にしてきたというこの作品を踊るお元気な姿を
たくさんの方にぜひご覧いただきたいなあ、と思います。
今月27日(日)には、一周忌のイベント、そして、30日(土)からは、
『映画 中村勘三郎』も、全国の芝居小屋で上映されるそうです。
(こちらは、「シネマ歌舞伎」とは切り離された企画です。)
スクリーン画像や音響の質の向上は、昔とは比べものになりません。
衣裳の刺繍の縫い取りの方向までわかるくらいです。
条件の悪い地方の劇場の片隅からですと、せっかくの本物も
いろいろと見えづらいことが多いので、この類は私にはありがたい企画。
最近になって、歌舞伎以外には、オペラやバレエやお笑いやコンサートなども
大型スクリーン高画質で上映されるようになり、バリエーションも増えてきました。
先日、若いカップルがデートがてら観に来ているのを見かけましたよ。
良い感じ! 劇場ファンの裾野を広げる役割も果たしているな、と実感します。
なお、今のところ、この「シネマ歌舞伎」シリーズのDVDは、制作・販売
されていません。 実現するほうが良いのかどうか、心が揺れるところです・・・。
コメント