福岡県大川地区在住のおばあさんが
伝える「田尊し」(たどし)を初めて試食。
一世代かせいぜい二世代前までは
普通に存在していた食事やおやつが
どんどん消えてしまいつつありますね。
この「田尊し」、昔は農家が大晦日に作り、正月に雑煮代わりに
食べていたのだそうです。
下から、きな粉、もち米+うるち米を炊いてつぶしたもの、そして小豆餡。
広く伸ばすように作って、ティラミスのように四角に切り分けます。
そう、なんだか田んぼみたい・・・。 家でも真似やアレンジができそう・・・。
おはぎと似た材料を使いますが、餡は塩味。
好みで砂糖醤油のタレをかけていただきます。
食感はどこまでも柔らかく、味も優しいのでした。
(作りたてでなければ)香ばしく軽く焼いていただきます。
さまざまな地方の料理を見直そう、という試みが
各地で随分増えているように思います。
先日、通産省の事業関連で「日本の食文化を海外へ紹介する」という
プロジェクトの概要を読んでいたところ、今夏のコンペで通ったプロジェクト
というのは、すでに名前が売れて、海外に支店さえ出しているような
大手の企画(広告代理店やプロデューサーが絡んで練った企画書や
申込書が完璧に揃っていないと、エントリーさえできないようなもの)
だったので、少なからずがっかりしたばかりでした。
「一から掘り起こして良さを再認識し、ビジネスとしても成立させよう」という
地方発の地道で実直な試みからは、ほど遠いように思われたからです。
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