ふわっふわの金髪を自然なセミロングに伸ばした
年配の女性。 英国からいらっしゃいました。
「どこか南の地には、こんな海があるはず」と
頭の隅で思いを馳せててしまったほど鮮やかな
ターコイズブルーのセーターを着ておられます。
「この色が大のお気に入りなのよ!」と、全身で語っているような迫力。
同色のスウェードのモカシンと呼応して、更に素敵が増していました。
首に巻かれたストールは、ラズベリーピンクをやや焦がしたような
不思議な色でした。 少しガサついた風合いを意識して織られたようで
その分こなれた印象です。
セミ・タイト・スカートは、紺色系の糸の混ざり織り。
とても柔らかく心地良さそう・・・。
でもね、ここまでで終わらなかったんですよ!
おもむろに取り出した眼鏡のセルフレームが
半透明のアップルグリーンだったんです!!
こんなにきれいな色ばかり選んで三つも上手に合わせる人を
間近で観たのは初めてでした。
後になって思い出してみると、どのアイテムもシンプルなフォルムで
飾りがまったく無かったのでした。
金髪が、おしゃべりな各色をうまく繋ぐ役割を果たしていたようにも
思いますし、骨格や身のこなしも関係していたのかもしれません。
私も白髪になった頃に、元気にこういう色の取り合わせができる
ようだと良いのになぁ、と思いました。
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