そろそろ先取りで雛のディスプレイに力を入れる店が増えてきました。
通りがかりのウィンドウの中に、古い古い豆粒のような
陶製の雛のカップルが立っていました。
古風なお顔。 周囲の飾りは皆無。 黒漆の台だけ。
「その前に節分のモチーフも存分に楽しまなくては」という方も
多いのでしょうが、雛は「一気に春を引っぱり込もう」とでもいう
かのような強力なパワーを放っておりました。
季節先取りの‘粋’と‘匙加減の妙’が、日本から消滅しませんように、
とときどき思うんですよ・・・。
これは、雛を木版で刷った葉書。
絵変わり3枚セットで500円。
べったり可愛くならないところに
ぐっときました。
※ 発売元はわからないのですが、以下で問い合わせれば
入手できると思います。
「書芸サロン 賛交」 (株)賛交社
http://www.shoga-sankou.co.jp/
Phone: 075-572-8964
ご無沙汰しています。
先日、孫に持たせようと豆雛探しに出かけました。数店廻りましたが、小さいのはどれもこれも「べったり甘い顔」。うんざりして買わずに帰宅しました。雛人形はどんな大きさでも、愛らしさの中に雅な、憂いと気品のあるものだと思っていましたが…。今はべったり甘いのが主流なのかしら?私が時代遅れなのでしょうかねぇ。嘆
投稿情報: nekochido | 2014/01/27 19:52
nekochidoさん、こちらこそご無沙汰しています。
書きこみありがとうございました!
お雛はねぇ・・・
私もやはり「劇画風の目鼻パッチリ系」なんかには、
魅力を感じないことがほとんどです。
なんでもかんでも昔のほうが良い、ということではないのですが、
筆ですぅっと1本引かれた目のラインだけで、
物思う印象を与える表情が出ているお顔、
あるいは、「何を考えておられるのだろう」と幾通りにも想像できるお顔が
表現できるなんて、本当に素晴らしいと思います。
昔の人の手技のほうが、今の商品よりも
ずっと時間や手間がかけられていて美しい、ということも
ありますよね。
材料や人件費の事情、保存の問題などもあるので
難しい問題だろうとは思います。
投稿情報: Calvina | 2014/01/28 11:49