試合直後のインタビューが「こりゃ痛いな」と思うこともあるけれど、
今回は以下のような言葉を聞くことができて、こちらも幸せを感じました。
「(やろうと思っていたことを)できました」(浅田真央)
「(試合に挑む自分を客観的に見て)生きてるなぁ」(鈴木明子)
一生の間に、好きだと思えることに出会い、それに打ち込み、
大舞台を準備してもらって、死ぬほどドキドキする、という体験は
誰にでも与えられるものではなく、(与えられたとしても)そう何度も
あるものでもないと思います。
どの人にも「ハレの舞台、おめでとうございました!」という気持ちで
中継を観ていました。
フィギュア・スケートの技はまさに日進月歩ですが、プレゼンテーションという
意味からは、相変わらず考えさせられることも多いのでした。
音楽のレコーディング技術が進んでもなお、原曲をめちゃくちゃに切り貼りした
プログラムや、未だにお粗末な録音を使用する例もあり、鈴木さんが使用した
『愛の賛歌』(古澤巌さん演奏)のように「オーダーメイド」された曲を大切に
使用する例は少ないですね。
点数をつける側も踊る側も、音の表現に未だ未だ無神経なのは不思議。
それから、滑り終えた直後に、飛び跳ねたりガッツポーズをするというのも
表現を大きく損なうので残念、というか、本人や関係者たちが
そもそもそこに思い至らないことを、不思議だなあ、と思っています。
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