日本が世界に誇る会議通訳者、長井鞠子さんが
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』今年度のトリで昨晩登場。
いやはや、70歳過ぎても最前線でばりばりご活躍、というか、
指名が止まらない、代わりがいないから続けている、ということなんでしょうね。
勉強、特に、予習を欠かさないということで、これまでの膨大な記録ノート
(すべて手書き!)がアップになると、なんだかジンときてしまいました。
ただねぇ、こういう一流の仕事をする人のところには、ちゃあんと一流の
準備資料が事前(期限内)に届いているんですよね。
一般には「間に合わないから、ぶっつけ本番でどうにかやってください」
という仕事の依頼も数多いと思うし、それでいて粗相は許されないし、
それに即時に応えられる実力と精神力って、いったいどうすれば
上げてゆけるのかな、と少々不思議に思わなくもありません。
番組中、最も心に残ったのは、どれだけ日本語を磨くことができるのか、
ということを、長井さんが常に考えておられる、ということです。
一例として、「やまとことば」のほうが、一般的な固い訳語よりも
耳に入りやすく理解しやすい、という考えから、一ヶ月に一度、
東京から京都へ通って、和歌の稽古を続けている、とのこと。
「素晴らしい通訳というのは、誰よりも日本語を使う能力に優れている人のことだ」
と、別でも伺ったことがあるのを思い出しました。
外国語が操れるだけではまったく通用しない奥深い世界です。
フクシマの皆さんにとっての「ふるさと」という言葉を、
会議の中でどのように訳すのか、予習しながら
何度もあれこれ口でつぶやきながら考えておられる姿、
そして「Fukushima, as our home」と実際に仕事の
中で使われた様子が、心に刻み込まれました。
再放送は、3月29日(土)午前1時~(金曜日の深夜過ぎ)に予定されています。
録画をセットしてでも、一人でも多くの方にぜひご覧いただきたいと思います。
見逃していました。29日に見たいと思います。
投稿情報: konomi | 2014/03/12 07:39
konomiさん!
ぜひに、ぜひに! カッコイイ女性です!
投稿情報: Calvina | 2014/03/12 10:22