朝の連続テレビ小説『花子とアン』原作。
『赤毛のアン』の翻訳者の伝記です。
最近になって新潮文庫に入ったものの大元は、
マガジンハウスから約6年前に刊行されました。
先日、80歳を越えた人生の先輩方(女性)に
読後感をうかがう機会がありました。
「本当の花子さんよりも若い私たちの世代であっても、やはり
「私もあんな学校へ入れてもらって思いっきり勉強したかった」
という感想を持つ者が大勢いるの。
ちょうど、私たちは、花子さんの娘さんと同世代なのよね。
勉強だけではなくて、その場所、その世界で得られる特別な人脈が
後の人生を大きく変えたのね」という感想が心に残りました。
現代の日本においても、(性別に限らず)「教育の機会均等」が
ゆるぎないものであるのかどうか、そして、それぞれの人間に
「与えられる場所」の意味について考えさせられるのでした。
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