山下達郎さんの今年のツアー。 レアものの蔵出し特集。
ドラムやピアノを演奏なさっているところを初めて生で観ました!
「長く続けている(だけの)人」ではなくて「長い時間をかけて
進み続けている人」というのが、本当に存在するんですね。
この人に限りませんが、ライブ・パフォーマンスの最中に
「あー、この作品は実はこういうことだったのか」と
何らかの意味に気づくことがあります。
トークによる説明ではなくて、鑑賞している最中に
心の中で地平線がどんどん開けていくような、氷の塊が
どんどん溶けてゆくような感覚。
「同じ時に生きててくれてありがとうございます」っていう
対象を持てる幸せを、今は感じられない人もいますよね。
様々な理由から。 これだけ豊かそうに見える世の中だというのに。
老舗料理店でも、ただ単純に同じものを作り続けているだけでは
客は離れていく、と聞いたことがあります。
どこかに工夫や進化があり続けることを、意識するしないに
かかわらず、私たち人間は求めている、というか、そこに
価値を置いているのでしょうね。
皆が「ああ! また明日からもうちょっとだけ前に進めそうだ!」
と力をもらったと思います。
チケットの入手が年々難しくなり、「もしかして今年が
生で聴く最後かも」と思いながら鑑賞させてもらいました。
(学校の授業じゃ絶対に無かったほどの)集中!
「インターネットを使うなどしてチケットを不法に転売し、
儲けようとするヤカラがいるため」という理由から、
ネット申し込み→抽選→当選したら自動的にカード支払い→
キャンセル不可→本人でなければ絶対に入場を許可しない、
というシステムになっていたのです。
これは入場許可の印、紙の腕輪。
やーれやれ。
購入したチケットに記載されている氏名を本人が身分証明書を
持参して突き合わせることを義務付けており、
急用で行けなくなったから近しい人に譲る、ということも
許されないということで、当日の会場に空席ができてしまう、
という大変残念な例も。 私の隣りも空いていました。
立見の人もいることを考えると、なんだかなんだか。
不正を防止するために、興行側で販売システムの試行錯誤が
続いていることは理解できますが、今夏のこの方式は
未だ未だ改善途中のものだと感じます。
いたちごっこがエスカレートして、一般の‘善良な’客が
何らかの迷惑を被る、不自由を飲み込む、というのは
いただけません。
私の場合は、第一次抽選に落ち、第二次抽選にまた落ちました。
本来、これでオシマイでした。 が、たまたま私以上に達郎さんを
信奉している家族が(第一次抽選に落ちたものの)第二次抽選で
2枚ゲットできたため、そのオコボレで入場することができました。
「1公演に2枚まで応募できます」というのも罪なもので、2枚とも
当たって(自動的に支払って)しまうと、この方式では簡単に他人に
譲ることができないので、1枚捨ててしまう人も出ているのでは
ないのでしょうか。 別の日の公演にも申し込んでおいて、
もっと多い数のチケットを捨てている人もいるのかもしれません。
「それだけの価値はあるから」と自分に言い聞かせながら・・・。
いくらなんでも、今更「テレビに出てくださいよ」とは言いませんが、
例えば、撮りためたライブの映像を編集したシネマ上映の企画などは、
比較的多くのファンに手が届くという点で
またぜひ検討してもらいたいなあ、と思っています。
ついでですが、アルバムとしては、やはり『ON THE STREET CORNER 4』
を発売して欲しいなあ、と、もうずーっと願っています。
このシリーズ(1~3)を聴いたことがない方、騙されたと思って、ぜひ。
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