Calvina's Corner

談春さん、30周年。 Danshun Tatekawa

生で楽しませていただく機会がなかなか訪れない
立川談春さんの記事を興味深く読みました。

忘備録に、その一部を加えたいと思います。

「どれだけ異業種・部外者と会うか。
「なぜ着物を着てるんですか」みたいな、
その世界にいたら「バカじゃないの？」と言われるような
質問と出合うか。

残酷ですけど、芸は99%素質。
うまいやつはうまい、下手なやつはどうやったって下手ですからね。
これが不思議なもんで、「魅力」は努力でどうにでもなる。
なぜかというと、正解がないからですよ。」

朝日新聞『be・フロントランナー』（８月９日土曜日）
文・井上秀樹
※太字は当ブログ筆者による

持論を懇切丁寧に記者の前で披露したわけではないでしょうから、
行間をどのように読むのかによっても、内容に微妙な差が
生じるのかもしれないな、と思いながら読んだ次第。

挿し木と呼べるのか。 Morning-glory

「梅雨」「夕立」という言葉に当てはまらない、
これまで経験したことがないような長雨や豪雨。

しかも、平均気温も高いままだと、われわれ人間も含めて
生物にとっては大変厳しい生活環境です。

「雨期」や「スコール」に近いような新気象用語がそろそろ必要かも。
子連れで山野へ出かけて遊ぶ計画もますます難しくなりそう・・・。
（夏のレジャーがらみで命を落とす人が一人でも少なく済みますように。）

　この朝顔は、私にとっては特別のもの。　
　７月の初旬に、グリーンカーテンからはみ出した
　蔓を切り取って花瓶に活けたら、かれこれ半月
　以上元気で、しかも小葱のような根が出てきた
　ので、それを花壇の土に戻していたのです。

じーっと風雨に耐え、そのまま考え込むように、
一本足で立っていたのですが、ついに蔓の途中から
また芽が出て伸び始めました。 とにかく強い！

常温で長く活けられる花が少なくなる真夏に
朝顔の蔓と青い葉がこんなに重宝な素材だったとは。
灯台下暗し。 クリスタルガラスの花瓶や鉢とも合います。

普通に夏の終わりに結実する一年草の朝顔でも
こんなに粗っぽい挿し木（の真似事）に耐えられるなんて
驚きの連続です。

既成服の改造。 "Angelica garla" by Liberty

　リバティー・プリントのタナローン。
　この柄の名は「アンジェリカ・ガーラ」。
　単純な形のサック・ブラウスをセールで
　見つけたので、まったく同じ布を買い足して
　丈の長いワンピースに改造。 袖も変形～延長。

こういう時は、「絶対に既製服ではありえない実験」を必ず。
裁縫の上手下手は関係なし。 はははっ。

タナローンは本当に涼しい素材です。 縫いやすいし。
柄が派手かなあ、と思っても、家の中でなら大丈夫。

薄くて軽い素材なので、概して服の裾がふわふわと落ち着かない
ところを、既製品ではいろいろなブランドやデザイナーが、どのように
工夫しているのかな、と、この点をいつも楽しみにチェックしています。

**************    ・    **************    ・    **************    ・
（「だらちくラボ」とは・・・
「だらだらちくちく縫い物を楽しんで実験するプロジェクト」の略です。
不定期で実施中。）

『北斎花鳥画集』！ K. Hokusai's Flowers & Insects

Can you find a cute flog sitting on Morning-glory?
Have you noticed a tiny lack of a dragonfly's wing?
Hokusai drew them approx. 180 years ago...

　このところ、偶然に江戸時代の文化への
　思慕が続いております・・・。

　『花鳥画集』、何度観ても飽きません。
　季節にピッタリの『朝顔に蛙』と『桔梗に
　蜻蛉』等を、穴のあくほど鑑賞してきました。


画面に溶け込むように潜む蛙、少しだけ縁の欠けた蜻蛉の羽や
翅脈をはじめ、普通の画集のプリント（書籍や絵葉書）では、わかった
ようでわからなかったこと、知らなかったことが見えてくる時があります。

当時の彫師や摺師の仕事の質の高さに、改めて脱帽。
また、状態の良い版画の現物がこうして残されている幸運にも感謝。

『みをつくし料理帖』の料理番付と『銀二貫』！ K. Takada's wit

　昨日に続いて『みをつくし料理帖』最終巻の話。

　料理番付を、穴のあくほど見なけりゃ駄目だ！
　ということを再認識中、というか、10巻目の
　白眉はこの番付なのでは。特に、「西」の部。
　井川屋さんと真帆屋さんの名前を発見して、涙。


これからお読みになる皆さん、これ以上はここに書けません。
どうぞ料理番付を最後のお楽しみにじっくりじっくりお読みください。

澪ちゃん！ Miwotsukushi series

　シリーズ最終巻（10巻目）、ついに発売。
　睡眠時間を削って一気に読んだ、という人が
　大勢いらっしゃることでしょう。私もその一人。

　録画後に封印していたテレビドラマ・バージョン
　２本を、これからやっと観ることができます。


「雲外蒼天（うんがいそうてん）」という言葉を教わっただけでも
このお話、そして、この作家に出会った意味があったと思うのですよ。

１巻目発売から５年のうちに人気が膨らんで、それぞれの登場人物を
気にかける人が大勢できて、それを広く納得させる‘結び’に導くのも
（澪ちゃんじゃないけれど）才覚と勇気あってのことですね、きっと。

※ 『天の梯（そらのかけはし）』　
　高田 郁・著　角川春樹事務所（ハルキ文庫）　
　620円+税　2014年8月初版
　ISBN978-4-7584-3839-1

「鳥の子色」とは？「香色」とは？ "Traditional Japanese colors"

　絵本を多く扱っている本屋さんで見つけました。
　色そのものがそれぞれ美しく魅力的であるのは
　もちろんなのですが、日本語の名の格調高さ！
　それは優美であるだけではなく、鋭利でも
　あると思います。

例えば、「鳥の子色」「香色（こういろ）」等々。
自分の持つセンサーが如何に鈍いかを思い知り、愕然とします。

装丁は・・・やや‘乙女好み狙い’に傾き過ぎてしまったようで。

※ 『あなたに贈る四季の色』　若菜晃子・著
　PIE International （パイ インターナショナル）　
　2013年2月初版　1,900円+税
　ISBN978-4-7562-4329-4

プレッツェル。 Brezel

　日本でいただく時には、この岩塩を
　無造作に払い落とすのが、なんだか
　もったいないような気になります。
　ガンガン落としながら食べる人が
　周囲に一人もいないので。

いわゆる‘ビール飲み’ではない私でも、ビールとプレッツェルとは
「さすがに相性ばっちりだな」と認めておりますぞ。

気合を入れて選んだリンゴジュース少量でビールを割ると
下戸に近い者にもとても飲みやすくなります。

上手くできた試しがありませんが、このプレッツェルに水平に
ナイフを入れて開き、ハード系のチーズをスライスしたものを挟んだ
だけのサンドイッチ（と呼べるでしょうか・・・）は、
南独の家庭で一度作って持たせていただいた思い出のお弁当です。

日本でもプレッツェルはあちこちで買えるようになりましたが、
こういう平たいサンドは何故か見かけることがないんですよね・・・。

秋の準備。 Chrysanthemum

　菊のつぼみ。 荒天の中で着々と進む秋の準備。

　長崎の平和式典は風雨を逃れたものの
　各地のその他の催し、皆の帰省や夏休みが、
　台風11号の影響を受けている真っ最中・・・。
　「平和」というものがなんだか遠くにしか
　感じられないご時世でも、せめて皆が
　平穏に大過無く過ごせますように、と願う日。

意味づけ。 Pinocchio

　イタリアと日本を行き来しながら仕事を
　している知人からいただいた葉書に、この切手！
　はー、気づかない人も大勢いるかもしれない
　個人的な想いや意味づけの集積が、私たちの
　暮らしを幾重にも豊かにしてくれていますのね。

ディズニーの『ピノキオ』、1940年製作とは思えない精緻な画像
ですよね。 たまたま最近、その解説を目にして驚いたばかりです。
驚いたのはそれだけではなく、幼い時に観たっきりのディズニー映画
（複数）のセル画から、登場人物の名前やストーリーを、
芋づる式にどんどん思い出したこと！
「へー、私の思考回路って、こうなってるんだー」という発見・・・。