The Japanese translation of this series
has not completed yet.
I want to read through it in the near future!
そろそろ「夜更けに推理小説」に
ピッタリの季節に入ってきました。
これは、スウェーデンの女性ジャーナリスト
でもある作家、リザ・マークルンドの作品。
昨年の受賞者発表前に出た邦訳版を、今頃チェックしています。
観光客としてノーベル賞授賞式会場(市庁舎)や
ストックホルム市内を訪ねたことのある人、
ノーベル生理学医学賞に絡む最先端の理化学研究開発の内幕に
関心のある人、そして、すべてのワーキングマザーたちが
広く楽しめる作品なのでは、と思います。
福祉や男女平等が充実している「理想の手本」だと認識されがちな
北欧・スウェーデンですが、内情は決してバラ色一辺倒ではない、
ということを、フランクに開示しているところに好感を持ちました。
本国では同ヒロインを立てた作品がシリーズになり、映画化も
されていますが、日本では未だその一部しか翻訳されていません。
それでも、本作だけを‘単発作品’として読んでも充分に楽しめると思います。
※ 『ノーベルの遺志』 (上・下巻)
リザ・マークルンド・著 久山葉子・訳
創元推理文庫 2013年11月初版 940円+税
ISBN978-4-488-17303-6
ISBN978-4-488-17304-3
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