外国の方とご一緒に、各国から集まった現代アートを
趣のある洋館を最大限に生かした展示で楽しみました。
PARASOPHIAは、3月7日(土)~5月10日(日)まで
京都で開催中の現代アートの祭典で、各国から様々な
作品が集結しています。(準備のことを考えると気が遠くなりそうな規模・・・)
同行者(外国人)のつぶやきを以下に。
「日本へ旅行で来たら、美術館や博物館へ行くことが多いのだけれど、
日本の若い世代の人たちをあまり見かけないように思うのよ。
例えば、常設展になんてほとんど若い人は入っていないし、
特別の企画展はさらに料金は高くなるでしょ。
興味・関心の有無だけじゃなくて、学生は無料か、それに近い料金に
下げる、とかいう特典や、スマートフォンやゲームとの連動とか、
彼らのテイストをきっちりつかむことができるキューレーターが
長期的安定的に雇用されているのかとか、いろんな日本の状況や
問題点を、透かして見ているような気になるわね。
決して自分の国の状況のほうが優れているわけではなくて、
やっぱり全体の予算は削られてばっかりだし、
そちらはそちらで問題が多くて議論も絶えないのだけれど」
こういうつぶやきは、この人からに限らず、あちこちで耳にします。
「どこに行っても入場料が高い!」と言う人も多くて、なんだか
こっちが恥ずかしくなることもあります。
今回の企画、京都内に散らばっているので、限られた時間では
全部観ることはできなかったのですが、観た中で一番楽しめたのは
森村泰昌さん(1951年大阪~)の『侍女たちは夜に蘇る』のシリーズ。
ベラスケスの名作『ラス・メニーナス』(プラド美術館所蔵)の中に
森村さんが紛れ込んでこちらをどんどん引きずり込んでいく、という趣向。
誰にでもどんな風にも楽しめるこの作品は、京都府京都文化博物館別館に展示
されています。 建物も素敵なので、ここだけでも、できるだけ多くの人に
観て欲しいと思いました。 これから気候も過ごしやすくなる(はずだ)し。
※ PARASOPHIA 公式サイトはこちら↓↓↓から
http://www.parasophia.jp
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