日本の食について、上手くコンパクトに
まとめたもんだなあ、というのが
最初に読んだ時の感想でした。
二人の息子さん(当時6歳と4歳)の反応に
一番興味があるかなぁ。
成長した彼らの中にどのように記憶や思考が残り、影響しているかも含めて。
息子さんたちというフィルターを通して観る日本食、というのが
類似する外国人の日本食リポートと大きく異なる点ですね。
(このコンセプトでもまた類似本が続くことでしょう・・・。)
率直な反応に笑わせられることも多いけれど、私もいつまでも
かくありたいと思っています。
NHKで放映中のアニメ版も、独特の雰囲気があって楽しいです。
ただ、このような類の書籍や番組が、政府主導のクールジャパンに
簡単に結び付けられ、カテゴライズされませんように、とも
思っています。
そうそう、ブースさんって、本の中では、何度も何度も
「非常に太ってお腹が出ている」と自虐的に書かれていますが
写真(とアニメ)ではちっともそんなことないですね。
奥さんがデンマーク人でコペンハーゲン在住、ということなので
北欧の食事情のリポートも読ませていただきたいです。
「近くに居過ぎて書くのが難しい」ってこともあるのでしょうか。
※ 『英国一家、日本を食べる』 (原題:"Sushi and beyond")
マイケル・ブース・著 寺西のぶ子・訳
2013年4月15日初版 亜紀書房 1,900円+税
ISBN978-4-7505-1304-1
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