本当は、夏を迎える頃から
戦争や平和、人間の尊厳に関する
本で、ピンときそうなものを探して
読む、というのが恒例のはずが、
今夏はそれが叶いませんでした。
今月に入ってから「ジンきたよ」と
貸していただいたのがこの本。
本当にあったお話でした。
目が見えない人が、どうやってナチスからたくさんの人を
助けることができたのか、読む前にあらすじを聞いても、
まったくピンと来なかったのでしたが・・・
読んでみたら、小さい人たちにもわかりやすいようにと
編まれた絵本形式になっていて、すんなり入れました。
ユダヤの人たちの虐殺の前に、様々な取り締まりの法律が
できていく過程を裏表紙で確認することができます。
まずはここだけでも本屋さんで立ち読みしてみてください。
こういう類の本は、人にお薦めするものではないような
気がするのですが、「私の心には響きました」という意味で
ここに書きとめておくことにします。
※ 『パパ・ヴァイト ナチスに立ち向かった盲目の人』
インゲ・ドイチュクローン作/藤村美織訳
汐文社 2015年7月初版 1,600円+税
ISBN-10: 4811322266
ISBN-13: 978-4811322261
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