1981年、クロード・ルルーシュ監督・脚本作品。
いやはや、ドンの踊る『ボレロ』も何度か生で
観たし、もっとこの作品のことも憶えていた
つもりでしたが、忘れていた細部、新たな発見、
年齢を重ねたからこそ理解でき、腹の底に沁みる
ところもあちこちに・・・。
古臭さを感じさせず、むしろ、歴史が繰り返すことで
先の世を冷静に言い当てているかのような内容でもあるので
質の良い画像を大型スクリーンで、多くの方々に観ていただきたいと
強く願っています。
地方での上映予定は少ないのでしょうかね・・・。
今のところ、大阪(シネ・リーブル梅田)での上映は確認しましたが、
他はどうなんでしょう・・・。
こういうスケジュールこそ、しっかり発表して欲しいなあ。
バレエを齧った者にとって、ジョルジュ・ドンはまさに太陽神にも似た
カリスマでした。 おそらく、(作中のモデルとなった)ヌレエフと
同時代を送った人たちにとっては、彼もまたそうであったと思います。
振付をしたベジャールも素晴らしい仕事を残しています。
通常の舞台ではない場所で、尽きることのないアイディアを散りばめ、
カメラワークと競い合うかのようにダンサーを動かしました。
スクリーンの中に、彼らの生き様、息づかいが、こうして残されている
幸せと驚き。 185分があっという間に過ぎてゆきました。
私はね、ラベルさんにもこの映画を観てもらいたかった、なんて
思っているんですよ。
※ 映画『愛と哀しみのボレロ』 公式サイトはこちら↓↓↓から
http://mermaidfilms.co.jp/bolero/
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