昔から名前の知られた靴屋の中で、この店の本店には
年輩の店員さんたちが大勢・・・若い人をほとんど見かけません。
(先日、一人だけ見かけたら「見習い」という名札をつけておられました。)
ホテルマンのようにいつも身だしなみの良い70歳(あるいはもっと上?)位の
男性を筆頭に、女性も皆ベテラン揃いです。
皆さん、けっこうズバズバご意見を口に出されます。
「駄目。お客さまの足型は、日本人には少ないんですよ。
だから、ほとんどここに並んでいる靴は合いません。
今試しに履いておられるパンプスも駄目。合っていません」
「あ。この靴は、すんなり入りましたね。入った時の音だけで
よおく合っているとわかります」などと。
こういうのが嫌にならないの。親身だから。
妙に褒めてくださるばっかりでは、本当に熟達した店員さんだという感じは
しないし、適切なアドバイスも期待できないと思います。
「今回は良いのが無かったですが、あきらめないで。
きっとそのうち良いのに出会えますから、懲りずにまたいらしてください」
などと、最後まで声をかけて送り出してくれるのでした。
特別に割引で買えるわけでもないし、ある程度のお値段するのに、
何度も覗いてみたくなる、こんなお店を、大切にしてゆきたいものです。