この作品、あらすじは書けませんが
私は、りくちゃんより時ちゃんのファン。
泣きたくなると、引っ張り出してまた読む、
そんな作品です。 オウムもね、本当は怖くて
大嫌いなんだけど、鉛筆書きなら大丈夫。(笑)
りくちゃんやその母親を見ていると、心が病んでいる状態と
そうではない状態、というのは、本当に紙一重、というか、
境界線を引くのは難しいことだなあ、と思います。
特に、最近は、こういう感じの人が増えているような気もしますし
私自身も含めて、誰の心の中にも「こういう感じ」があるとも思うの。
社会がそれを要求している、というか、そうしていることで
この社会に在ることを、いくぶん楽にしている、というような。
それは本当の「楽」ではないと皆わかってはいるのでしょうが。
これは、こういう気持ちの時に引っ張り出そう、
あれは、あんな気持ちの時に引っ張り出そう、というのが重なって
蔵書が増えていく原因(言い訳)の一つになっているんですよね。
やれやれ。 わかってるんですけれど、もう治りません。
※ 『逢沢りく』 ほしよりこ・作 文春文庫
2016年9月初版 上下各600円+税
ISBN978-4-16-790695-5
ISBN978-4-16-790696-2
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