丁寧な言葉遣いと物腰で料理を教える土井勝先生
をテレビで拝見したかすかな記憶があります。
「二世」料理家も大勢おられますが、息子の
善晴先生に注目し始めたのは、『着信御礼!
ケータイ大喜利』(NHK総合)でした。
関西弁が心地よく、清潔感を持続させながら巧く年齢を重ねて
おられる人だなあ、と思ったのです。 ランナーでもありますね。
2016年10月末に刊行されたこの本は、レシピ集ではなく、
「一汁一菜で良い。みそ汁をしっかり食べよう。
家庭で毎日作っていただく料理は、見栄えではない。愛情だ」
という考え方と、ご自分の気取らない朝ごはんの様子を、
写真をまじえて文章でまとめたものです。 生活論ですね。
久しぶりに、料理に関して「すんなり腑に落ちる」本に出会いました。
映像や画像が花盛りで、作り込み過ぎ~虚飾とも呼べそうなものが
蔓延している世に一石を投じ、その波紋がどんどん広がっているようです。
昨年末には、もう6刷を発行しています。
※ 『一汁一菜でよいという提案』 土井善晴・著
グラフィック社 1,500円+税 2016年10月初版
ISBN978-4-7661-2954-0
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