前回、国立西洋美術館へ入ったのは、世界文化遺産登録の件で
コルビジェの建築に評価と注目が集まる直前のことだったので、
「展示というより建物の見せ方が随分変わったなあ」と驚きました。
実際、建物の写真を熱心に撮って回っている人も多かったですし。
常設展示も久しぶりに観ましたが、
今回のお目当ては5月末まで開催中の
『スケーエン デンマークの芸術家村』。
スケーエンはユトランド半島の最北端に
位置し、一時期芸術家村として栄えました。
フランスの印象派のような作品もありましたが、スケーエンならではの
海辺の強い光、白っぽい砂浜、海の男たちの顔に刻まれた深い皺などの
方に、より強く惹かれるものがありました。
長い冬の暗さ、厳しさを描いたものはほとんど無く、北欧の美しい季節と、
それを満喫したであろうアーティストたちの感情を読み取ることができます。
本展は、日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念行事の一つです。
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