初版から1年も遅れて読みました。
お菓子作りやお菓子職人の頭の中、
味覚やその周辺で起こる出来事、
さらに人間たちの感情を織り交ぜて
文字で表そうとする難作業の集約。
蘊蓄と作家独自の紡ぎ出すものとの割合や配分の仕方で
その作品はいやらしくなったり魅力いっぱいになったり
まるでカメレオンのように表情を変えてしまいますね。
お話そのものを堪能させてもらいつつ、いろんなことを
考えさせられながら、文字どおり一気に読んでしまいました。
西淑さんの挿画との組み合わせも素敵です。
写真は目次。 各タイトルやレイアウトの清潔な印象にも要注目。
※ 『西洋菓子店プティ・フール』
千早 茜・著 文藝春秋
2016年2月初版 1,350円+税
ISBN978-4-16-390401-6
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