用事のついでに、以前から雑誌他で見知っていた喫茶店へ初めて。
古いビルの地下へどんどん潜り込んでいくと、薄暗い中に
たくさんのお客さんが。平日の昼下がり、ほとんど満席でした。
こういう‘老舗系’は、おそらくは昔は煙草の煙ですすけたような
今よりもっと渋い空間だったのではないでしょうか。
オーナーの姿は無く、若い人たちだけで切り盛りしている様子は
ちょっと期待外れでしたが、ま、それはそれとして。
「良い豆を選んで2年も自然乾燥で寝かせている」というのがウリで、
その説明書きが注文票の裏に印刷してありましたが、私はこういうのに
割合懐疑心が強く働くので、実際に口にするまではピンときませんでした。
で、一口・・・。 本当に、強くしかも柔らかい不思議な味。香りより味。
味のほうで「参りました」と素直に思えるコーヒーは案外少ないのです。
これは、予想以上にアタリだったかも・・・。
小さめのロイヤルコペンハーゲンのカップ&ソーサーで出していただいた
のも、‘初めての一杯’についてきた幸福のおまけでした。
スモーキーブラウンの空間に浮かび上がる白い小さなカップ。
縁に控えめに入ったブルーの線描き模様。 また行きましょ。
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